私たちの住まいづくり

家づくりで考える「日本のエネルギー課題」

現在、私たちの住む日本はエネルギーの自給率はわずか6%とほとんどを輸入に頼っています。その為世界情勢によりエネルギーの価格が大きく変動する事を余儀なくされています。特に化石燃料は近年高騰を続けています。いつかは枯渇するであろう化石燃料を後世に残すため、日常私たちの暮らしを営むために費やされる様々なエネルギーを削減し、未来へとつないでいくことは、今を生きる私たちに課された重要な責務といえます。

快適な室内環境と経済性の方程式を解く「自然調和と建物性能がカギ」

この方程式は、自然から得られるエネルギーと上手に付き合い、建物の断熱性能、気密性能を上げることにより少ないエネルギーで室内の温・湿度の環境を整え健康で快適な生活空間を作り上げることにあります。

快適な室内環境と経済性=自然との調和+建物の性能

自然との調和

太陽の高度は夏至と冬至で違います。建築場所の正確な情報で太陽の動きを計算し建物へ差し込む太陽熱を夏は遮断し、冬は取り込む事で室内の温度の調整を行います。
又、地域により季節の風の吹く方向又、ご存知かもしれませんが朝と夜とでも風の向きが変わります。その情報を読み取り窓の位置を正確に配置し、天候の良い時期には自然のエネルギーだけで室内環境を整えます。

建物の性能

外壁、屋根においてはどうしても太陽熱を夏場遮ることは出来ません。その為断熱を強化し外の熱を遮断することは必要不可欠です。冬場においても同様で室内の温かい熱を外へ逃がさないようにする目的もあります。
気密においても現在計画的換気が住宅において大切であり法規上1hに0.5回の換気が必要となります。
家族4人では1hに200gもの水分を体から発しています。
水分が200g/h以上発生したとき冬場0.4回/h以上の換気をしなければ相対湿度が急上昇し結露のリスクが高まります。
そのため、気密値C値が0.5cm2/m2が必須となります。
なぜなら、換気、吸気箇所以外に隙間があるような住宅では、机上の換気計算に相違が出るからです。実に0.3回/h少ない換気でしか換気されていない場合があります。 換気不足は結露からのカビのリスクにつながります。

家族を守る6つの快適

「適温」のおはなし

夏は涼しく 28℃以下
冬は温かい 18℃以上
温度のバリアフリーによって全ての室温を一定にし、ヒートショックを防ぐ効果があります。
温度変化によるストレスも軽減できます。
セルロースファイバーの断熱効果。

「適温」のおはなし

室内の湿度を40%〜60%にすることでカビの繁殖、喉の粘膜の乾燥を防ぎ、アレルゲンの影響を最小限にします。
窓には樹脂サッシを使用し、セルロースファイバーの調湿効果により結露がしにくくなります。

「適圧」のおはなし

全ての室温を一定にする気密性。
空気の漏れがないように気密テープを貼ります。
外部の検査機関で気密検査を実施し、中間、完成時の2回測定します。
C値=0.5cm2/m2
ちなみに寒冷地2.0、一般で5.0です。
見えないところに手は抜きません。

「適材」のおはなし

石と木と紙と草でつくる家。
ビニール、化学製品、接着剤等、いわゆる「新建材」をなるべく使用せず、大事なご家族を守るため、天然素材にこだわって施工します。
シックハウス症候群を克服する部屋づくり。
土地や地域に合った地産の天然木を使用し、アレルゲンとアトピーの影響を軽減します。

「適光」のおはなし

季節によって「光」の入りかたが変わります。
土地によって全く異なる動きをする「光」と「風」私たちは、季節の「光」を最大限に活かすために、地域の環境と周辺の建物の環境を考慮して最適な住居設計を提案します。

「適風」のおはなし

季節に応じた風の流れを計算し、室内の風の「循環」と「創風」を計画してお客様の居住地域に適した夏涼しく、冬温かい「窓」の配置を考えます。